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オリジナルTシャツ制作時の生地選びに役立つ詳細情報

オリジナルTシャツ制作時のデザインと同じくらいこだわりたい生地選びに役立つ大事な詳細情報をお伝えします。ユナイテッドアスレは生地の厚さやシルエットのバリエーション種類も多く、違いが判らない場合のスペックベースでの違いがわかるようになれば幸いです

商品についての基礎知識

「オンス(oz.)」という単位について

生地の重さを表す単位
「オンス(oz.)」

正確には1平方ヤードあたりの生地の重さを表す単位面積(oz/yd2)。 この数値が大きくなればなるほど重くなり、生地は厚くなります。 日本ではグラム(g/m2)が一般的ですが、Tシャツはアメリカから普及した製品なので、現在もヤード・ポンド法で表記されています。
<換算方法>グラム(g/㎡)=オンス(oz/yd2)÷0.0295

3.8オンス

3.5オンス~4.9オンス

薄手から中厚手の一般的なTシャツ生地のイメージ。夏場は涼しく、寒い季節はアンダーウェアとして使用できる、通年活躍する汎用性の高い生地の厚さです。

5.6オンス

5.0オンス~7.9オンス

ヘヴィーウェイトと呼ばれる厚手生地で、型崩れが少なく耐久性があります。中でも6.5オンス以上は、スーパーヘヴィーウェイトと呼ばれ重厚感のある生地で最高クラスの厚さとなります。

8.4オンス

8.3オンス~13.0オンス

スウェット(トレーナー)生地です。裏パイル(裏毛)や裏起毛があり、吸湿性、保温性に優れています。

自分らしくTシャツを着こなす

シルエットについて

自分らしくTシャツを着こなす第一歩がシルエットの選び方。 シルエットと体との組み合わせ・バランスによってさまざまな表情を見せるTシャツは、シンプルだからこそ、そのときどきに合わせたスタイリングを叶えます。

タイト・シルエット

細マッチョがカッコいいタイトシルエット。肩幅より肩ライン( 縫い目)が少し狭く、身幅もボディラインにほどよくフィットしているのが特徴です。身体のラインが強調されるため、細身の体格の人にオススメ。体型に自信があり、筋肉をアピールしたいときには、わざとワンサイズ小さめを選んだりします。

ジャスト・シルエット

Tシャツと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこのシルエット。もっとも基本となる形でほどよい遊びがあるのが特徴。肩幅と肩ラインがジャストに重なっており、身幅にもちょうどよいゆとりがあり、大きすぎず小さすぎずちょうど良いシルエット。さわやかな印象を与えます。

ビッグ・シルエット

大きめにゆったり着るシルエット。肩のラインが落ちて丸みを帯びたシルエットが、抜け感のあるストリートな雰囲気で今っぽさを演出します。ただ大きいだけではなく、ビッグシルエットで着ることを前提に袖丈などを計算したデザインのTシャツもあります。


ネックライン(襟ぐり)について

首もとをしっかり隠す、鎖骨を見せる・・・ネックの形状や深さによって、いろいろな表現ができます。
それによって顔の大きさや長さの印象もコントロールできるほど。
顔の印象すら変えるネック選びも着こなしのための重要な要素です。

クルーネック

最もベーシックな「クルーネック」。首にピッタリと合った丸い首もとでスポーティ感があります。胸元の肌露出が少ないため、清潔感の演出にも。首回りが小さいことでやや顔が大きく見える効果があるので、顔の小さい方は首もとがピッタリのネックを、やや顔が大きい方は首もとがゆるめものをお選びください。

ラウンドネック

クルーネックと同じ丸首の一種ですが、デザインを細かく区別するために名付けられました。首の付け根のラインに沿ってカットされているのでクルーネックよりもやや大きめ。清潔感をたたえながらもリラックス感を演出し、首もとの肌の露出が多いため、セクシーさをも表現できます。顔を小さく見せる効果もあります。

Vネック

名前通り、V字にカットされた首もとのことをさします。もともとは、女性用につくられたネック形状で、肌の露出も多くセクシーな印象を与えます。直線的なカッティングのVネックは単体でドレスライクに見せ、顔を小さく首を長く見せることができます。インナーとしても重宝します。

ヘンリーネック

カットソーながらボタンがフロントに付いていて、シャツを着ているような雰囲気が演出できます。インナーの定番としてもおなじみで、抜群の使い勝手とセクシーにして骨太な印象が魅力。肌の露出をボタンで調節でき大きく開けることで顔を小さく首を長く見せる効果があります。


スリーブ(袖)について

Tシャツ姿をキメるのに欠かせないのが二の腕や肩の見せ方です。 肩幅を強調する、なで肩にみせる、肩を露出する、それらを左右するのが袖のデザイン。 これによって全体のシルエットやイメージが変わります。

セットインスリーブ

もっとも一般的なスリーブのことで、通常のアームホール(袖ぐり)の位置に袖を縫い付けたことをいいます。スタンダードに着こなすならこのセットインスリーブ。

ラグランスリーブ

襟ぐりから袖下にかけて斜めに縫い合わせたスリーブ。クリミア戦争の際、イギリス軍のラグラン卿が負傷した兵士の服を脱ぎやすいように考案したものと伝えられており、腕を動かしやすいのが特徴です。配色の切り替えを楽しむ方、なで肩や肩幅の狭い人の着こなしにオススメです。

スリーブレス

袖(スリーブ)のないもので、ノースリーブは和製英語です。暑い夏用に涼しく着用できるようにデザインされ露出した肩ラインを上品に演出し、気品と清楚さがアピールできます。


カラーについて

 Tシャツの着こなしには、シルエットだけでなく、「色」の選び方も重要です。 たとえば、同じネックデザインのTシャツでも、色を変えることで印象をコントロールできます。 ベースカラーはホワイト・ブラック・ネイビー・グレーの4色が基本。ここではベースカラーの対極をなすホワイトとブラックで比較します。

ホワイト

ホワイトは実際よりも大きく見える膨張色です。信頼感や清潔感といったクリーンなイメージを与えるので好感を持たれやすく、「始まり」や「出発」などのイメージもあります。また、光を透過するので健康には一番良い色とされています。プリント加工には最適で、光を反射する最も明るいこの色はプリントの濃色を引き立てます。

ブラック

引き締まった印象を演出したいならブラック。どの色よりも着やせ効果が高くほっそり見せてくれる収縮色です。光を反射することなくすべての色を吸収・遮断し、周囲の色を引き締めて目立たせます。他の色に与える影響が強く、色を組み合わせたときにはブラックのイメージが上乗せされます。強さや権威、神秘的な雰囲気を感じさせる色です。プリントは精悍で鮮やかな印象に仕上がります

STYLING GUIDE


素材解説

糸の種類によってどんな違いがあるの?

スパン糸とフィラメント糸

スパン糸(紡績糸)

綿花などから採れた糸の元となる繊維のうち、繊維長の短い原料(短繊維)に撚りをかけることで作る糸です。撚りをかけることで繊維同士が絡み合い、引っ張っても繊維が抜けず「糸」としての形を保つことができます。撚りの強度によって特性や品質を変えることができる糸で、原料は天然繊維の綿や麻などがその代表にあたります。
繊維長が短いため、多少の毛羽立ち感がありやわらかな風合いとなります。

フィラメント糸

繊維長の長い原料(長繊維)を束ね、撚り合わせることで作る糸です。
スパン糸とは異なり、繊維ひとつひとつが長いため、脱落がなく強度が強いのが特徴で、表面は毛羽がなく平滑で光沢感があります。ポリエステルなどの化学繊維や、天然繊維では絹が原料となります。

同じ綿糸でも
2種類の糸があります。

Tシャツ類に使われる綿糸には大きく分けて「カード糸」「コーマ糸」の2種類があります。
不純物や短い繊維を取り除く工程の程度によりグレード分けされ、品質や価格に大きく影響します。

カード糸

最もスタンダードな糸です。糸を作る過程で、余分な繊維を取り除く「カーディング」という工程を行い、一般的に5%程度の短い繊維を取り除きます。 光沢はあまりなく、毛羽(けば)が多めなのが特徴ですが、安価に作ることができるため、Tシャツの価格自体も安く抑えることが可能です。
サラッとしていて固めの風合いで、ラフな味わいを楽しめるため、Tシャツ愛好家の中にはこの「シャリ感」を好み、あえてカード糸にこだわる方も少なくありません。

コーマ糸

最も上質な糸です。糸を作る過程で「コーミング」(くしで髪をすくように針で繊維をくしけずって平行に伸ばすこと)を行い、約20%の不良部分を取り除きます。 カード糸と比べると製造工程も多く、ランクが上に位置づけされます。
短い繊維をさらに取り除くことで毛羽立ちが減り、ツヤのある、やわらかな高品質な生地に仕上がります。また、洗濯をしても生地表面に毛羽が出にくく、生地表面の美しさが長持ちします。

糸ってどうやってできるの?

リングスパン糸と
オープンエンド糸の違いは?

綿糸の元となる綿花の繊維は長さが数センチしかなく、そのままでは糸にすることができません。
綿花を一本の糸にするには、さまざまな工程があり、また、紡績(繊維の方向をそろえ、引っ張りながら撚りをかけること)の方法によって2種類の糸(リングスパン糸・オープンエンド糸)ができあがります。

混打機
ラップ
カード工程
梳綿
コーマコーミング
粗紡
精紡

糸の太さを表す「番手」

糸の太さを表す数値で「番手(ばんて)」「デニール」というものがあります(「デニール」については後述)。
番手の種類には「綿番手」「麻番手」「共通式番手」の3種類があり、本記事では「綿番手」のご紹介をします。
番手とは、「一定の重さに対して長さがどのくらいあるか」を表した数値で、スパン糸に多く採用される表記です。
具体的には1ポンドあたりの長さで決まり、数値が大きければ大きいほど、糸が細くて軽量になります。
例えば、「1番手」というと、「重さが1ポンド(453.6g)で長さが840ヤード(768.1m)ある糸」のことを指します。
糸番手が大きくなるほど糸の太さが細くなり「高級番手」と呼ばれ、やわらかく優しい風合いで肌触りのいい生地に仕上がります。

「番手」といって糸の太さを表します。数値が大きくなるほど糸が細く軽くなります。
また、糸番手のあとの「s(シングル)」は1本の糸「単糸」を表します。

17s = 17番手 単糸
17/2s = 17番手 双糸(撚り)
17//2s = 17番手 2本引き揃え
※ポリエステル糸やナイロン糸はデニール(D)で糸の太さを表します。デニールは数値が小さくなるほど細くなります。ご注意ください。

反対に、糸番手の小さい、いわゆる「太番手」を使用すると、分厚くてしっかりとした生地ができあがります。

紡績方法の違いによる糸の種類「リングスパン糸」「オープンエンド糸」

糸をつむぐ工程(紡績工程)の手法の違いにより、大別して2種類の糸を作ることができます。
ここではその2種類「リングスパン糸」と「オープンエンド糸」の違いについて解説します。

リングスパン糸

リング紡績機で作られる一般的な糸。
粗糸(そし)と呼ばれる糸を作る前の少し撚りのかかったごく太い糸が高速回転する輪(リング)状になった部分を通過することで、機械的に均一の撚りをかけて糸にする製法によって作り上げられます。
しめ縄をつくる原理で紡績され、糸の表面は滑らかで強度のある糸に仕上がります。

オープンエンド糸

オープンエンド紡績機で作られる糸。
リングスパン糸がリングの回転によって撚りをかけるのに対して、オープンエンド糸は、高速回転するロータの中央部から外部の巻き取りローラーへ巻き取るときにローターの回転により撚りをかけます。
空気の流れで撚りを加えて糸にするため、糸そのものに適度な空気を含みガザ感・シャリ感があるのが特徴です。


ポリエステル糸

最近では身近な繊維となったポリエステル。衣類だけでなく、丈夫さや速乾性などの特徴からさまざまな日用品に利用されるようになりました。
しかし、実のところその製法や太さなどの表記についてはあまり知られていません。
ここからは、ポリエステル糸の製造工程や数値表記について解説します。

製造工程

ポリエステルをはじめとした化学繊維の多くは、その原料となる液体の入った機械にある細い孔から、繊維を圧力により何本も押し出し、凝固させたうえで撚りを合わせながら連続した糸を作ります(溶解紡績)。
その細い孔が多数開いたノズル(口金)から繊維形状に押し出され、延伸した後、巻き取られます。
口金にはさまざまな形の孔が開けられ、この孔の形状により繊維の断面が異なります。 同じポリエステル糸といっても、その断面形状の違いによって風合い・機能が変わってきます。
例えば、通常は丸孔で作られる「通常断面糸」のところ、Y字の口金で作られた「異形断面糸」を生地に使用することで、光沢感があり絹のようなやわらかな風合いを出すことができます。

糸の太さを表す「デニール」

タイツやストッキングの表記としてはお馴染みのこの単位、実は「生地の厚さ」の単位ではなく「糸の太さ」の単位を表しています。
前述のスパン糸に多く採用される「番手」に対して、フィラメント糸の表記に採用されるのがこの「デニール」で、ポリエステル糸やナイロン糸の太さを表します。
9,000mの長さで1gの重さの糸の太さが「1デニール」と定められており、例えば、9,000mの長さで10グラムであれば「10デニール」となります。
このことからお分かりになる通り、番手とは反対に、数値が大きくなればなるほど太い糸になるということが言えます。

風合いを左右する「フィラメントカウント」

あまり聞き馴染みのない言葉ですが、ポリエステル生地の風合いを左右する大事な表記です。
前述の通り、フィラメント糸は長繊維を複数束ね撚り合わせて作りますが、この束ねる繊維の数を「フィラメントカウント」と呼びます。
複数の繊維を撚り合わせて作った1本の糸を「マルチフィラメント」と呼び、魚網やテグス(釣り糸)のような1本の繊維だけで作られたものを「モノフィラメント」と呼びます。 このカウント数が多ければ多いほど、たくさんの繊維を束ねていることを表します。
同じデニール(=糸の太さが同じ)であれば、フィラメントカウントが多い、つまりより細い繊維を束ねていることになるため生地の風合いがやわらかくなります。

糸の種類やグレード、製造工程が生地の品質・特徴を決める

以上のように、Tシャツやスウェットなどを形づくる「生地」の品質を左右する「糸」は非常に重要なファクターになります。
もちろん品質だけでなく、価格や風合いといった特徴を決定づけます。
普段、Tシャツなどを着ているときには、よほどの愛好家でない限り「これはカード糸でできているな」とか「これはオープンエンド糸だからシャリ感がある」といったことは意識しないかもしれません。
しかし、どのような糸を採用するかによって値段や着心地、肌ざわりが異なってくるため、作り手である私たちは微妙な糸の違いにもこだわっています。


ニットとテキスタイルについて

ニット( 編み物 )

Tシャツの素材はニット(編み物)です。ニットは、ループ(輪)を作りそのループに次のループを引っかけるということを連続していき、面を形成していきます。編み方ひとつで、肌ざわりや通気性、伸縮性が変わります。

天竺編み(てんじくあみ)

平編み、またはメリヤス編みと呼ばれます。表目にタテ方向の筋が見え、裏目はやや荒い感じに見えるため、表と裏の違いがはっきりと分かるのが特徴。ヨコ方向への伸縮性が大きく、Tシャツなどに使われる編み地です。

ワッフル編み(わっふるあみ)

正式名称はサーマルですが、お菓子のワッフルのように、表面に格子状の凹凸模様があることからこう呼ばれます。伸縮性に富み、保湿性が高く、肌にべとつかない編み地です。

鹿の子編み(かのこあみ)

鹿の子の背中にある白いまだら模様が、その名の由来。表面に隆起や透かし目を作り、編み目柄を表しています。肌に触れる面積が少なく、通気性に優れています。

リバーシブルメッシュ

表目が通常の天竺編み目で、裏目が変形鹿の子(メッシュ)になっています。吸水速乾素材としてドライTシャツに多く使われています。

フライス編み(ふらいすあみ)

リブ編み、ゴム編みとも呼ばれ、表・裏目ともに同じ編み目で生地の裏表がありません。伸縮性が高く、ヨコ方向に良く伸びるのでフィット感が抜群です。

スムース編み(すむーすあみ)

2つのゴム編みを裏合わせし、両面とも表地にした編み組織。ほどよい肉厚感と優れた伸縮性で、形崩れしにくいのが特徴です。

スウェット裏パイル・裏毛

表は天竺編み目で、裏糸をパイル状に編み込んで浮かせた生地。スウェットはスポーツ用の汗を吸収する衣類の総称で、トレーナーやパーカが代表的アイテムです。

スウェット裏起毛

裏パイルの編み地をひっかき、毛羽立たせた生地。保温性が高く、起毛したことで表面がきれいに仕上がり、プリント加工がしやすくなります。

テキスタイル(織物)

ジャケットやボタンダウンシャツ、トラウザーズ、バッグに使われる生地は、テキスタイル(織物)です。布帛(ふはく)とも呼ばれ、 基本的にはタテ糸とヨコ糸を直線に配列し、上下に交差させて平面にした生地です。織物の三原組織は、平織(ひらおり/タフタ)、綾織(あやおり/ツイル)、繻子織(しゅすおり/サテン)があります。

平織(ひらおり)

タテ糸とヨコ糸が1本ずつ交互に交差した一番単純な組織で、最も多く使われています。裏表なく丈夫な素材で、タフタ・ポンジー・ポプリンなどの種類があります。

T/Cウェザー

ウェザークロスと呼ばれ、悪天候でも使える丈夫で防水性のある上質な平織物です。組織密度が非常に高く、生地に張りとコシがあります。

綾織(ツイル)

糸の交錯する点が斜めに走るのが特徴で、左綾と右綾があります。伸縮性に優れ、シワがよりにくいのが利点です。サージ・ギャバジン・デニムなどが代表的。

デニム(でにむ)

タテ糸に色糸、ヨコ糸に未晒し糸を使ってタテ糸3本にヨコ糸1本の割合で織られた綾織の厚地織布。デニム生地は洗濯や摩擦を繰り返すと色落ちし、使い込むほどに柔らかく馴染んでいきます。今では合成インディゴで染色したデニム生地が一般的。

キャンバス(きゃんばす)

帆布とも呼ばれる丈夫で厚手の粗布で、もともとは船の帆として使われていました。現在はトートバッグやテントなどに多く使われています。

オックスフォード(おっくすふぉーど)

タテ糸とヨコ糸を2本ずつ引き揃えて平織りした生地。光沢があり、織目がはっきりとしています。通気性が良い夏向きの生地です。

リップストップ(りっぷすとっぷ)

パラシュートやパラグライダーに使用されている「格子状」の模様がある織物です。太い糸で格子状に織り込んでおり、万が一生地が裂けてもそれ以上の裂けを防ぐ構造となっている平織の生地です。ripは裂けるという意味、rip-stopとは裂け止めの意味。

シーチング(しーちんぐ)

普通の平織やブロードに比べて厚みがあります。表面も光を反射せず、落ち着いた印象。また、アイロンがかけやすく、アイロンじわがほとんどできないのが特徴です。

サテン(さてん)

サテン生地は、朱子織や繻子織とも呼ばれタテ糸が多く表に出ていて、美しい光沢があり、豪華な雰囲気を持つ生地です。

サージ(さーじ)

サージ素材は、毛羽立たないようにしてクリア加工をプラスした織物のことを指します。滑らかな手触りであり、学生が着る制服やスーツなどを作る素材としてもよく用いられます。

タスラン加工生地(たすらんかこうきじ)

紡糸の段階で空気を送り込み製造した加工糸を使用した生地。空気を送り込むことで糸が膨らみ、天然繊維のようなナチュラルな表情が特徴です。

MATERIAL GUIDE

生地説明

天竺

Tシャツに使われている生地で最も一般的な編み方で【平編み】ともいいます。凹凸がなく表と裏がはっきりと違う編み目で、横方向に伸びやすいのが特徴です。

フライス

【ゴム編み】ともいわれる編み方で、横方向への伸縮性に富んでいるのが特徴です。着心地がよくレディスや子供服のインナー等に採用されることの多い生地です。

ハニカムメッシュ

蜂の巣状の凹凸のある編み目が特徴の編み方です。通気性に優れ、汗をかいてもベタつかず着心地のよさを保ちます。

ダブルフェイス(ポリエステル)

片面は凹凸が無く、片面はメッシュのポリエステル100%の生地です。軽くて通気性があり速乾性に優れた生地で、快適な着心地を維持できる生地です

ダブルフェイス(T/C)

表面にはポリエステル、裏面にはコットンが出るように編んだ生地です。ポリエステルの速乾性を持ちながらコットンの肌触りを持った、機能性と着心地の両方を再現しました。

鹿の子

天竺(平編み)の変化組織のひとつです。通気性に優れており、ポロシャツに使われることの多い生地です。

裏毛

表面は天竺の編み目で裏面がパイル状の、スウェットに使用される一般的な生地です。パイル部分が隙間を作り、快適な着心地を生み出します。

裏起毛

裏毛のパイル部分を毛羽立たせた生地です。起毛したことでボリュームを持ち柔らかく、保温性にも優れた素材です。

オックスフォード

平織りの変化型【斜子織り】の織物です。平織りよりも隙間が多い為、軽くて柔らかいのが特徴です。

ワッフル

正式名称は【サーマル】という生地で、格子状に凹凸があります。伸縮性に富んでおり保温性に優れているのが特徴です。

タフタ

織物の一般的な組織で【平織り】といいます。耐久性にも優れ、シワになりにくいのが特徴の生地です。

ダイヤリップ

裂け防止の【リップストップ】という平織りの一種で、ダイヤ型の生地目にした生地です。一般的なタフタよりも更に強く、また見た目も高級感があるのが特徴です。

ツイル

【綾織り】という斜めに綾線が入るのが特徴の一般的な織物です。平織りよりも張りがあり、厚みも増すのが特徴です。

スムース

両面編の一種でインターロック編ともいわれる、1×1リブ編が二重に重なった編み地で表裏同一でなめらかなのが特徴です。

オープンエンド糸(空紡糸)とは?

アメリカで主流のタフ(生地厚)な雰囲気のTシャツに多く使われている糸で
特徴は、繊維の間に空間があり、適度な空気を含んでいるためシャリ感(ザラ感)があります。

【 糸繊維の拡大画像 】

オープンエンド糸

繊維に隙間があり不均一でシャリ感を生む

リングスパン糸

繊維がまとまっており隙間は少ない

【 糸の構造イメージ図解 】

オープンエンド糸

リングスパン糸

アメリカ製品で人気が高いオープンエンド

アメリカ製のTシャツで多くみられるオープンエンド糸を使用した生地について、その特徴を掘り下げます。

日本国内で多く使われている糸は「リングスパン」が代表的ですが、Tシャツの本場アメリカでは、「オープンエンド糸」を使用したTシャツが多く、そのラフ・タフさが好まれ多少のゴワつく感触がありますが他の糸にはない機能性も兼ね備えています。

オープンエンド糸の紡績は空気の流れる力を使って行うことで、繊維が撚り合う構造になっています。(綿菓子を作るようなイメージ)そのため繊維の中に空気が多く含まれており、吸湿性が高く速乾性に優れているという特徴があります。

TRUSS(トラス)カタログ掲載のTシャツで採用しているOE(オープンエンド糸)シリーズは6.2ozの肉厚で織られているものが多く、そのため洗濯を繰り返しても生地がよれずらいこともあり 『着ていく毎に生地が馴染む』 ことから業界で長く愛され、こだわりのTシャツとして選ばれ続けていま

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