オリジナルTシャツプリント工程例(シルクスクリーン)
Tシャツ作りにおけるプリントの工程は、無地の商品に文字やイラスト写真を加える、ある意味Tシャツに息を吹き込む作業といえます。
そんなプリントTシャツを普段何気なく着ている私たちですが、実はその一枚一枚に職人の技も一緒に刷り込まれているのをご存知でしょうか?
そこで、今回はプリント工場におじゃまし、その工程と細かな技を見学させていただきました。大人の工場見学
シルクスクリーン印刷
シルクスクリーン印刷とは、最も一般的なプリント方法で、1色ごとに版を作ってインクで刷るプリント方法のことを言います。
スクリーンの編み目からヘラでインクを押し出し、印刷物にインクを乗せていきます。
今回のTシャツの場合は、白地のTシャツに黒1色のグラフィックを印刷。つまりシルクスクリーンを1回当てていることになります。
これが2色、3色と増える場合は、版ずれを起こさないように細心の注意を払いながら色を重ねていくのです。
イラストレーターのKazuma Mikami氏に描いていただいたオリジナルのイラストを持ち
込み、1色刷りのシルクスクリーンとフロッキー印刷を施していただきました。
Tシャツプリント工場
①バインダー(糊)に顔料を入れてインク作り。顔料の種類は20種類ほどあり、指定色を調合します。
②印刷位置を決めます。定位置にきちんとプリントするためにはとても重要な工程です。
③プリント台にTシャツを設置。版ズレを防ぐため、ヨレなくしっかりと台に張り付けセットします。
④Tシャツと版をセットし、版面にインクをのせます。スキージを下に押しながら刷ります。
フロッキー印刷
パイルと呼ばれる細かい繊維を植え込むプリントはフロッキー印刷によって作られます。プリント部分に触れてみると、まるでフェルトの様な感触があり、こんもりと盛り上がった立体感がフラットなTシャツにアクセントを加えてくれます。
Tシャツのフロッキー加工をする部分にシルクスクリーンでプリントし、その上に接着剤の代わりとなる樹脂を乗せ、フロッキーシートを熱圧着させることで仕上がります。
①フロッキー部分のビジュアルを下地の色が見えないように同色で刷るのがポイントです。
②シルクスクリーンで樹脂をTシャツにプリントします。粘着力を高めるため2回ぐらい繰り返します。
③フロッキー部分に短くカットされたパイルと呼ばれる繊維を約150℃ぐらいのアイロンプレス機で接着します。
④フロッキー印刷の完成。フェルトを思わせる柔らかな質感と立体感が魅力です。
ArtShirts-Factory(アートシャツファクトリー)